私がリストに加えるのは以下の番号です。
地方自治体、地元の警察署、かかりつけの医者、最寄りの総合病院、かかりつけの動物病院(ペットがいる場合)、地元の薬局、地域の交通局、子供が通う学校(子供がいる場合)。
大流行が間近に迫った時点で、もう一度リストを見直しましょう。
今後新たに設置される緊急時ヘルプラインもあると思われます。
インフルエンザがひとたび発生すれば、感染の可能性を懸念する人からの電話を受け付ける特別な番号が用意されるはすです。
地域の緊急対応は各地方自治体の指揮のもと実施されることになるでしょう。
インフルエンザに感染する最大の要因は、健康状態ではなく、ウイルスとの接触です。
したがって、最も注意すべきことは、他人のもつウイルスに接触する機会をできるだけもたないここと、もし感染した場合は他人にうつさないよう努めることです。
電車やバスの中で、そばにいた乗客に手やハンカチで口を覆わずにくしゃみをされていやな思いをしたことはありませんか。
インフルエンザの流行が始まれば、せきやくしゃみをするときにティッシュペーパーなどで必ず口を覆うことが公衆衛生上非常に重要な行為になります。
たった1回のくしゃみで100,000個ものウイルス粒子が空中にまき散5されます。
くしやみのたびに鼻から時速130キロ以上の勢いで悪性のウイルスが発射されるのです。
たとえ相手が部屋の反対側にいたとしても、あなたが発射した粒子がその人の肌についたり、目や口の中に入る可能性は十分にあります。
ハンカチはウイルスを捕らえますが、その始末を適切に行なわなければ意昧がありません。
ウイルスはハンカチやティッシュペーパーの中で生き続け、ほかの人に感染する恐れがあります。
台所にウイルスの付着したティッシユペーパーを捨てるための専用のゴミ箱を用意しておくとよいでしょう。
衛生的にはハンカチよりもティッシュペーパーの方が優れているため、医療専門家の多くはハンカチの使用を勧めていません。
もうひとつ重要なのは、インフルエンザの症状が出ている人は料理をしないということです。
飲食業に携わる人は、わずかでも症状が現われたら、ただちに職場へ行くことをやめるべきです。
ふだん家で、家族の食事をつくっている人は、具合が悪くなったら他の人に料理をまかせましょう。
これは毎冬ごとに、公衆衛生上、常に重要なことです。
2004年12月、英国健康保護局は飲食業に携わる人々に対し、かぜを引いたら仕事を休むよう緊急の通達を出しました。
これは、英国北西部の同局スタッフが、サンドイツチバーやコーヒーハウス、スーパーマーケットの力フ工テリアなどさまざまな場所で、明らかにかぜの症状を示している従業員たちが、食べ物を扱い、顧客に接しているのを目撃したことに端を発します。
あるワインバーでは、ウエイトレスのひとりが手で口を覆ってくしゃみをした後、流し台でその手をざっと洗いタオルで拭いただけで、再び食べ物を触るところが目撃されました。
そばでだれかがくしゃみをしたときには、顔を傾け、目をつむりましょう。
その際、目をこすってはいけません。
目の縁からウイルス粒子が入り、涙管を通って体内に取り込まれる恐れがあります。
できるだけ早く手と顔を洗ってください。
そして、もし勇気があれば、くしゃみをした人に次回はハンカチを使うよう助言しましょう。
2003年に流行したSRSについて記憶に残るイメージをひとつ挙げるとすれば、マスクをして職場へ向かう群衆をとらえたある国の映像でしょう。
シンガポールでは感染拡大のニュースが報道されるやいなや国民がいっせいにマスク着用に走りました。
騒ぎに乗じてーもうけしようとおしゃれで力ラフルなマスクをつくったフアツションデザイナーまでいたほどです。
マスク着用はインフルエンザを予防する有効な手段のように思われがちですが、実際のところ、マスクが効果的であることを示す証拠はほとんど存在しません。
英国の医療関係者はかえって逆効果であるとすら考えています。
マスクを着用することで人は必要以上に安心感をもってしまい、ウイルスとの接触を制限するであろう、そのほかの措置を怠るようになるからです。
英国健康保護局の顧問疫学者、V博士は次のように述べています。
「マスク着用は感情的な行動に過ぎません。
人々はマスクさえすれば空気感染するものを何でも防げると思ってしまうのです。
私たちは政府の依頼でマスクの効能を調査してきましたが、マスクにはいくつか落とし穴があります。
最も大きな危険は、長時間着用することによってマスク自体にウイルスが付着することです」。
ウイルスは柔らかい布の上で最大8時間生き続けることができるため、帰宅してマスクを外す際に指にウイルスが付着するリスクがあります。
感染予防のために医療用マスクを着用する医療スタッフのほとんどは、適切な着用法について特別な訓練を受けていると博士は言っています。
“レスピレータ"として知られる最も保護力の高いマスクは呼吸をも制限するため、定期的に外さなければなりません。
最も高性能なのはN88またはN85で、前者が88%、後者力'85%の粒子を濡過します(日本では、N85規格対応、N88規格対応マスクとして入手可)。
このほかに、紙製で耳の後ろで留める、よりシンプルな医療用マスクがあります。
SRS流行時に一般の人々が着用したマスクですが、しかしこれらは規格の対象外なので、どのくらいの粒子を濡過できるかは不明です。
現在、英国保健省は、感染者と直接接触する医療スタッフに対してのみN88マスクの着用を勧めています。
保健省は国民全員がマスクを着用してもあまり予防効果はないと予想しています。
多くの人が正しく使用できないと考えるからです。
しかし、マスクの着用に効果を期待する国は少なくありません。
フランスはインフルエンザ対策の一環として2億枚以上のマスクを購入しています。
また、SRSを経験した香港政府は、市民に対し、感染のリスクを冒さないマスクの着脱法についてアドバイスをしています。
香港保健省のホームページには、ウイルスが付着している可能性のある部分に触れずにマスクを交換する方法が掲載されています。
米国疾病対策センター(C0C)もこの問題を取り上げています。
健康保護局(HP)同様、CDCもマスクがインフルエンザの感染を制限するとは考えていませんが、全く軽視しているわけでもありません。
彼らは、症状が出ている最中にどうしても外出しなければならない人に対して、公共の場所で他者との接触が予想される場合はマスクを着用するようアドバイスしています。
個人的には、インフルエンザ流行時に公共交通機関を利用する際、私は何らかの防御策を講じるつもりです。
その場合、N95(もしくはレスピレータ)を選びたいと思います。
N95マスクは中央にパルプが付いており、比較的楽に患を吐くことができます。
ただし、V博士の言うように、マスクの処分の仕方には十分注意しなければなりません。
現時点でインフルエンザ用マスクを入手する最もよい方法は、インターネットからの購入です。
また、大勢の人と空聞を共にする集会などに出かける際にも、N95を着用すると思います。
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